だれでもわかる地域通貨入門
未来をひらく希望のお金
あべよしひろ / 泉留維
2000年5月31日
北斗出版
1,760円(税込)
人文・思想・社会
1990年代後半、円やドルなどのように国際的に使われるお金は、国際金融市場の中で不安定な姿をさらけ出しました。混乱する世界経済の中で多くの国と人々が苦しんでいます。一方で、世界的文学者ミヒャエル・エンデが提起したお金に対する問いかけが多くの人々の共感を呼んでいます。このような時代の流れを背景に、最先端の経済学者から商店街のおじさん・おばさんたちまでが注目する新しいお金と人の関係が生まれ始めています。世界の2600ものコミュニティで試みられている「地域通貨」の実験がそれです。日本でもすでに各地で地域おこしのツールとして試みられています。「地域通貨」とは一定の限られた地域の中でのみ発行し、信頼に基づいて流通するお金のことです。本書ではこれまでのお金の歴史と問題点を簡単に説明した後、「地域通貨」について説明しています。世界各地で行われている実例を紹介し、また自分たちで「地域通貨」のシステムを立ち上げたいという人のために、その方法も紹介しています。
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