
思い出したら、思い出になった。
ほぼ日ブックス
糸井重里
2008年2月29日
ほぼ日
1,540円(税込)
小説・エッセイ / 人文・思想・社会
この『思い出したら、思い出になった。』は、糸井重里が2007年1月1日ー12月31日のあいだにほぼ日刊イトイ新聞に書いた「今日のダーリン」と「ダーリンコラム」の原稿から、心にのこることばを集めてまとめたものです。選りすぐったことばは、全部で189。(2006年のことばをまとめた書籍『小さいことばを歌う場所』のことばが168でしたから、ちょっぴり増えたことになります)また、糸井重里が毎日更新している写真連載、「気まぐれカメら」からも、89点の写真を収録しました。掲載された文章は、どれも短くて読みやすいものばかりですが、読む人のさまざまな感情を喚起する本に仕上がっています。ときに詩のように、ときにヒントのように、ときに冗談のように、ときに話し声のように。読むページによって、読む状況によって、いろんな表情を見せる、「ベスト・オブ・糸井重里」ともいえる1冊です。何度も開いていただけたら、うれしいです。 *** 『せいくらべ』という歌があります。 歌いはじめが「柱のきずは、おととしの」ですね。こどもが、背の高さのところにきずをつけた柱をみて、いろいろのことを思っているんですね。「柱のきず」そのものは、ただのナイフの跡なのに、その柱のきずは、見る人にいろんなことを思わせる。 きっと、空に浮かんだ雲でも、道端に落ちている軍手でも、野良猫の昼寝でも、同じようなことがあるでしょう。 そいつは、もともと、たくさんのことを語るつもりじゃなかったのに、眺めている読んでいる人との間に、いろんな思いを生み出してしまう。 いや、世界ってものは、そんなことばかりなのかもしれません。 こんどのこの本は、2007年という年に刻んだ、ぼくの「柱のきず」を集めたものです。 ここに集められたことばも、写真も、もうちょっとで消えてしまうところだった、危ういところで拾われたなにかです。 目にとめてもらえたら、きっとよろこぶなにかです。 なにかは、なにか思ってもらえるだけで、あなたに、とても感謝します。 (糸井重里)
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