定本想像の共同体
ナショナリズムの起源と流行
社会科学の冒険
ベネディクト・アンダソン / 白石隆
2009年11月30日
書籍工房早山
2,200円(税込)
人文・思想・社会
本棚に登録&レビュー
みんなの評価(3)
starstarstarstar
読みたい
54
未読
7
読書中
4
既読
31
未指定
74
登録しました。
close
ログイン
Readeeのメインアカウントで
ログインしてください
Readeeへの新規登録は
アプリからお願いします
- Webからの新規登録はできません。
- Facebook、Twitterでのログイ
ンは準備中で、現在ご利用できませ
ん。
シェア
X
LINE
リンク
楽天ブックスサイト
楽天ブックスアプリ
© Rakuten Group, Inc.
キーワードは1文字以上で検索してください
toruo
(無題)
実は表紙の写真に惹かれて〜そして写真についての説明はなかったのだけど〜手に取ってみました。軽妙な感じなのに引用が多いからかなかなかに読みにくく図書館で借りたのが二回目。それでもちゃんと読み解けたか自信はないのだけも…。ナショナリズムの起源とそれがどのように広まったのか、についての古典らしい。言われてみると大学の教科書みたいな感じもした。元々は国家(ネーション)に対する帰属意識みたいなものは人類にとっては乏しい概念であった。欧州ならラテン語であるとか中華世界では科挙だとか「グローバル」な基準があったものが印刷技術の発展などもあってだんだん地域の言葉が一般的になってくると帰属意識が芽生えてきて、という流れがおぼろげながら理解できた。思えば特に欧州などは支配層が外国人であったりするのも当たり前でラテン語みたいなグローバルだけど一般的ではない言語があっていわば垂直に分断されていたものがテクノロジーの発展で国境でむしろ水平に分断されていったのかな、という印象。構成員全員を知り得ないにも関わらず共通の意識を持っているはず、と思っているところが想像の共同体と作者が呼ぶ由縁で、そんなもののために…更には割と近年に発生したネーションへの帰属意識のために命を落としたりするケースがあるのはいかにも残念である、という理解をした。極右政党などが世界的にも台頭しつつある時代には重要な研究テーマかと思った。ちゃんと理解するために改めて精読したい。
全部を表示いいね0件