
鴨川ホルモー
万城目学
2006年4月30日
産業編集センター
1,320円(税込)
小説・エッセイ
このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした。このごろ都にはやるもの、協定、合戦、片思い。祇園祭の宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモー」。「ホルモン」ではない、是れ「ホルモー」。戦いのときは訪れて、大路小路にときの声。恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、魑魅魍魎は跋扈する。京都の街に巻き起こる、疾風怒涛の狂乱絵巻。都大路に鳴り響く、伝説誕生のファンファーレ。前代未聞の娯楽大作、碁盤の目をした夢芝居。「鴨川ホルモー」ここにあり!!第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞作。
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ただ、表紙の絵はなぜ4人なのか、そしてなぜ、3人目がはだしではないのか、納得できる答えをほしいものである。
「鹿男あをによし」の万城目学のデビュー作であり、ボイルドエッグズ新人賞受賞作品。何気ない大学生活の日常と、ホルモーという競技を描く青春ファンタジー。最近知ったが、何気ない日常と、それととなりあわせるファンタジーやSFを描いた作品を「マジックリアリズム」というらしい。万城目もそうだが、森見登美彦(「夜は短し歩けよ乙女」など)や桜庭一樹(「赤朽葉家の伝説」など)も、この手法を得意とするそうだ。最近読む本、人気のある本は、このマジックリアリズムの手法を用いた作品が多いと思う今日この頃。きっと、みんなこの息苦しい世の中から逃げ出したいのかもしれないなぁ。。ということはおいといて。 大学生となった主人公安倍は、「京大青竜会」という名のサークルに誘われる。タダ飯を食うために参加した新歓コンパで女性に一目ぼれ。サークル活動に参加することとなる。そして知る、京大青竜会と、「ホルモー」の秘密。吉田神社で彼らが目にしたものとは神かはたまたオニなのか。恋に友情にホルモーに、安倍は青春を駆け抜ける。 「鹿男あをによし」のときよりは設定の薄っぺらさを感じるが、それでも京都を舞台としたことで世界観と設定がマッチしている。森見もそうだが、京都や奈良って、いまだに何かありそうな神秘的なイメージ。加えて、魅力あるキャラクターたち。ああ、学生時代に戻りたい。。という気持ちにさせる、秀逸な作品であった。ただ、表紙の絵はなぜ4人なのか、そしてなぜ、3人目がはだしではないのか、納得できる答えをほしいものである。
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不思議な発想の話
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