書物の秩序

ロジェ・シャルティエ / 長谷川輝夫

1993年3月31日

文化科学高等研究院

3,738円(税込)

人文・思想・社会

中世末から一八世紀にかけて西洋人は手写本、次いで活字大が流布した大量のテクストを、どのように統御しようと試みたか。テクスト指名の基本原理としての作者の創出、普遍的図書館の夢、モノとテクストと作者を結びあわせる書物の新しい定義の出現は、テクストに対する関係を変え、新しい秩序を設定した。しかしこの秩序は、読者の自由を完全に無効にする力を持たない。読者は、書物が押しつける意味をかわし、表現し直す。回避される強制と拘束される自由の弁証法的関係は場所、時代、人により異なる。この関係の諸々の様態とヴァリエーションを識別することこそ、書物の秩序のあらたな激変を予感して書かれた本書の、主たるテーマである。

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