〔電子〕車輪の下

ヘルマン・ヘッセ / 実吉捷郎

2015年2月4日

古典教養文庫

300円(税込)

小説・エッセイ

(ヘルマン・ヘッセについて) ヘルマン・ヘッセは、特に「車輪の下」と「少年の日の思い出」によって、日本でもよく知られたドイツの小説家です。ヘッセは、一八七七年に、ドイツ南部カルフに生まれました。十四歳の時にマウルブロン神学校に入学しますが、学校に馴染めず退学、その後カンシュタットのギムナジウムに入学しますが、続かず本屋の見習い店員をしたりします。このころの経験が「車輪の下」の素材となっています。 日本では、特に「少年の日の思い出」が、ほとんどの中学の教科書に現在でも採択されているため、非常に有名です。 代表作としては、前述の他に、「デミアン」「郷愁」「クヌルプ」「青春は美わし」「シッダールタ」「知と愛」などがあります。 (「車輪の下」について) この「車輪の下」は、ヘッセの作品中、最も有名なものです。ヘッセ二十八歳の時に発表されました。周囲の期待に、初めは応え、そして挫折の中でその期待にこたえられなくなって、終には押し潰されてしまう少年の、ナイーブな心を描いた傑作です。前半部の美しい自然描写もすばらしく、味わい深い作品となっています。 この本には、「車輪の下」の前半部分を収録しています。 (編集校訂者より) 今回、ヘルマン・ヘッセ作、実吉捷郎(さねよし はやお)訳の「車輪の下」をKoboで再販するにあたり、旧漢字を新漢字に改めました。また、読みやすさを重視して、原文の格調を壊さない程度に、現代語風に表現を改めた部分があります。読点の位置などは、自然に読めるように工夫しました。 またカタカナ表記は現代風に改めました。 名訳の誉れ高い実吉捷郎さんの「車輪の下」が、現代の人々の心によみがえることを期待します。 (古典教養文庫について) 古典教養文庫は、日本のみならず広く世界の古典を、電子書籍という形で広めようと言うプロジェクトです。以下のような特長があります。 1、古典として価値あるものだけを これまで長く残って来たもの、これから長く読み継がれていくものだけを選んで出版します。 2、読みやすいレイアウト 文章のまとまりを、適切な改ページで区切って、Koboはもちろん、iPhoneやAndroidなどのスマートフォン、iPadなどのタブレットでの読書に最適化しました。また、詩の一編一編など、小見出しにも索引を付けましたので、目次から直接アクセスできます。 青空文庫をベースとしている場合も、適切に処理してありますので、そのまま青空文庫の物をダウンロードして読むよりも格段に読みやすくなっています。 3、美しい表紙 プロのデザイナーによる美しい表紙をつけました。書籍と関連づけられた美しい表紙で、実際の本を読むような感覚に浸れます。 4、スピーディーな改版 紙の本と違い、誤植の修正や改訂などすぐに対応でき、刻々と進化を続けます。

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