〔電子〕暗い夜、星を数えてー3・11被災鉄道からの脱出ー(新潮文庫)

彩瀬まる

2019年8月16日

新潮社

473円(税込)

人文・思想・社会 / ノンフィクション

遺書は書けなかった。いやだった。どうしても、どうしてもーー。あの日福島県に向かう常磐線で、作家は東日本大震災に遭う。攪拌(かくはん)されるような暴力的な揺れ、みるみる迫る黒い津波。自分の死を確かに意識したその夜、町は跡形もなく消え、恐ろしいほど繊細な星空だけが残っていた。地元の人々と支え合った極限の5日間、後に再訪した現地で見て感じたすべてを映し出す、渾身のルポルタージュ。(解説・石井光太)

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