〔電子〕闇の関ヶ原

中津文彦

2015年6月19日

PHP研究所

650円(税込)

小説・エッセイ

今からちょうど四百年前の九月十五日、日本史上もっともドラマチックな合戦があった。全国の名だたる大名が豊臣方・徳川方の東西に分かれて激突、一日で天下の帰趨を決した関ヶ原の合戦である。戦端が開かれた当初、徳川家康率いる東軍を押しまくった西軍は、小早川秀秋の寝返りによって壊滅のやむなきに至った。だが、この寝返り劇、はたして戦場で突然起こったものだろうか。むしろ何者かによって事前に仕組まれていたのではないか。本書は、限られた歴史的事実をたくみにつなぎ合わせながら、東軍を勝利に導いた「闇の仕掛け人」の素顔とその活躍をいきいきと描き出している。合戦そのものは一日で終わったが、天下をめぐる徳川家康と石田三成の謀略戦は、戦場で対峙する以前から延々と続いていた。そこで力を発揮した男たちこそ、この物語の主人公である。秘められた人間ドラマを掘り起こし、新たな視点から「関ヶ原」を描いた注目の長編時代ミステリー。 【PHP研究所】

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