〔電子〕占い師はお昼寝中

倉知淳

2018年4月14日

東京創元社

622円(税込)

小説・エッセイ / ミステリー・サスペンス

霊感が無くても、お客さんの悩みは解消できるのです。 始終寝ている心やさしき占い師・辰寅叔父の、安楽椅子探偵連作集 渋谷のおんぼろビルにある「霊感占い所」には、今日も怪異な現象に頭を悩ますお客さんがやって来る。身の回りの物が消え失せてゆくサラリーマン、ポルターガイスト現象に苛立つキャリアウーマン、写真を撮ったら背後に霊が写った学生、そしてドッペルゲンガーに悩む主婦。そんな彼らの相談に応えて占い師が口にするのは、三度狐や水溶霊など、奇天烈な霊や妖怪の名前ばかり。それらは全部インチキだが、しかし彼の「ご託宣」はいつも見事に怪異の裏に隠された真実を突く。始終寝ている占い師・辰寅叔父と、巫女役をつとめる美衣子の心優しき推理の日々を描いた安楽椅子探偵連作集。 解説=青井夏海

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