〔電子〕月下の蘭/殺人はちょっと面倒

小泉喜美子

2018年2月21日

東京創元社

1,222円(税込)

小説・エッセイ / ミステリー・サスペンス

女の恐さを、思い知れ 『弁護側の証人』『血の季節』の小泉喜美子の真骨頂! 温室での洋蘭の栽培に全身全霊を捧げる美しい義姉。彼女が育てる人面花を巡る悲劇と戦慄の真相を描いた表題作ほか、花・星・蟲・鳥を題材として、幽玄の世界のうちに技巧を尽くした傑作ミステリ短篇集『月下の蘭』。かつて公安警察の鬼と呼ばれた盲目の老人と、彼の愛娘が伴った謎の客との会話が思わぬ過去を暴き出す「夜のジャスミン」ほか、男女の愛憎を中心に据え、鮮やかなツイストで読者を唸らせる『殺人はちょっと面倒』。幻の2冊を合本にて贈る。『血の季節』『弁護側の証人』など大胆な仕掛けで世を驚倒せしめた著者が、歌舞伎、能楽などの古典芸能をモチーフとした8篇を収録。 【収録作】 『月下の蘭』 「月下の蘭ーー春は花」 「残酷なオルフェーー夏は星」 「宵闇の彼方よりーー秋は蟲」 「ロドルフ大公の恋人ーー冬は鳥」 『殺人はちょっと面倒』 「ラヴ・ホテル〈瀧〉にて」 「殺人はちょっと面倒」 「夜のジャスミン」 「空白の研究 A Study in Blank」 『月下の蘭』初刊本あとがき 編者解題=日下三蔵

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