〔電子〕恐怖箱 空蝉

恐怖箱シリーズ

鈴堂雲雀 / 鳥飼誠

2016年4月29日

竹書房

702円(税込)

小説・エッセイ / 人文・思想・社会

死は終わりではない。むしろそこから何かが始まる場合があるーー。肉体を離れ、より自由な存在となって、生前なし得なかった復讐や暗い欲望を叶えんと暴走する魂もある。生者も死者も、魂のある限り人は憎しみの感情から逃れられず、呪い合う運命なのかもしれない。3人の個性豊かな怪談ハンターたちがそれぞれの嗅覚で恐怖を掘り起こし、その怖さを競う恐怖箱トリニティ。シリーズ10作目となる今作は、かつてないほどにヘヴィーでディープな怪談が集まった。体験者、取材者、読者ーーこのもうひとつのトリニティすべてに、深い傷の如き何かを確実に残すであろう凄みのある実話ばかりである。恐怖とは痛みーーそんな想いが確信となって胸に迫る一冊をぜひご一読いただきたい。

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