〔電子〕コーポレートコーチング(上)

苫米地英人

2018年12月1日

開拓社

440円(税込)

ビジネス・経済・就職

売上が伸びない、利益が出ない、部下にやる気がない、人材が育たない……そんな経営者や管理職の悩みを解決するのが、コーポレートコーチングだ。 コーポレートコーチングとは何か? それは、会社はもちろん、医療法人、学校法人、社会福祉法人、特殊法人、あるいはその中の一組織、ビジネスユニット、スポーツチームなど、人が集まったグループである「コーポレート」を対象としたコーチングのこと。コーチングとは、第三者が各個人や組織の目標(ゴール)達成の手助けをすることで、それにはれっきとした専門的技術が存在する。 本書の著者は、国内におけるコーチングの権威であり、専門とする認知科学という最新パラダイムを取り入れた「苫米地式コーチング」を開発。起業家やビジネスマン、医師や弁護士といったハイパフォーマンスが求められる人々の間で急速に拡大しているメソッドでもある。 苫米地式コーチングは、これまで主に一人ひとりの個人がゴールを達成するために用いられてきた。しかし、企業や法人の関係者から「組織のゴール達成のためのコーチングをしてほしい」との要望が寄せられたのを受け、本書にまとめたような「コーポレートコーチング」が新たに生み出されたのである。 このコーポレートコーチングにより、企業という組織であれば、最大の利益を生み出せるようになるのだ。 コンサルティングが企業の業務や仕組みを改善する役割に対して、コーチングを施すコーチとは、社員や幹部のマインドを変えるための指導者となる。組織を構成する一人ひとりに対して、ひとつのゴールを達成するために必須なマインドをどのように構築していくかという点を、本書では具体的かつロジカルに解説している。 例えば、「正しいゴール設定の仕方」。愚痴や文句が飛び交うような組織は、ゴール設定がうまくいっていない証拠。そうした状況を是正するための役割を負うのが、リーダーという存在である。ただし、リーダーは抑圧や恐怖心、報酬などを利用して組織を動かしてはいけないと著者は説く。リーダーは、組織の一人ひとりのエフィカシー=「ゴールを達成する自己の能力の自己評価」を高めることが最も重要だというのである。チーム全員のエフィカシーのことを「コレクティブエフィカシー」といい、これを重視する企業と、抑圧や恐怖心、報酬などを利用して組織を動かす企業とでは、5年間で売上に2倍、利益では756倍の差があったという調査結果もあるという。つまり、リーダーは、正しいゴール設定と、そのゴールは絶対に達成できるんだという自信にあふれた組織を作っていく必要がある。そうしたリーダーを育てることが、コーポレートコーチングでは最も大事であることがわかる。 本書ではもちろん、そんな理想のリーダーの育て方に触れているほか、組織が最高のパフォーマンスを発揮するために必要な条件や、ゴールと同じく重要な「ビジョン」の描き方、共有の仕方なども科学的に紹介。下巻へと続く、コーポレートコーチングの基礎知識や入門編的な内容で、一見難解なコーポレートコーチングという重要な概念が理解できるようになっている。

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