〔電子〕背番号0〔学年誌版〕【中】

寺田ヒロオ

2014年2月23日

パンローリング

1,100円(税込)

漫画(コミック)

正しくてまっすぐな昭和の漫画。 人生にはときに残酷な現実が立ちはだかる。 でも、友情と努力で乗り越えられるのだ。 あらすじ Zチームの良き相談役である漫画家ノンキ先生が、吉村くんのおねえさんと結婚することになりました。大好きな二人が結婚するとあって、ゼロくんたちZチームの面々は今度の日曜日に行われる結婚式が楽しみでしかたがありません。 ところが、前日の町別対抗野球大会が不運にも結婚式当日に延期されてしまいました。キャプテンの大山くんは対戦チームに早朝の試合を提案しますが意地悪で断られてしまいます。その日の夜、落ち込むゼロくんのもとに対戦チームの選手が訪ねて早朝の試合を逆に申し込んできました。しかし、その理由を聞いたゼロくんは激しく怒って……。 (第14話 ノンキ先生の結婚式の巻より) 解説 漫画家の聖地トキワ荘で「テラさん」の愛称で慕われた寺田ヒロオの代表作『背番号0』は、ごく普通の野球少年「ゼロくん」を主人公に据えた生活漫画だ。野球漫画の定番とも言える魔球や必殺打法は、作中に一度も登場しない。そこにあるのは家族や友達、学校や町内で繰り返される日常だけである。 しかし、その中に存在する友情や親子愛、ときに立ちふさがる残酷な現実を温かだが鋭い視点で描いた傑作なのだ。ひたむきな努力でレギュラーを勝ち取ったゼロくん、兄想いの妹キミ子ちゃん、頼りになるキャプテン大山くん、気は優しくて力持ちのゴンちゃんらZチームの面々が学校や町内で起こる様々な事件や難問に全力でぶつかっていくストーリーは子供たちの支持を獲得し、「野球少年」→「少年サンデー」→「学年誌」→「ボーイズライフ」と掲載誌を移しながら9年間もの長期連載を達成した。 本書はシリーズの中でも人気の高い「小学四年生〜六年生」「ボーイズライフ」掲載分を収録した学年誌版である。特に中学生に成長したゼロくんの活躍が読める「ボーイズライフ」編は大変貴重だ。また、昭和30年代の日本の生活が丹念に描かれており、思い出に胸を熱くしてしまう読者も多いのではないだろうか。 登場人物 〜その2〜 ●キミ子ちゃん おてんばだが心優しいゼロくんの妹。Zチームの応援団長!? ●ゼロくんのお父さん 厳しい面もあるがゼロくんを優しく見守る。日曜は疲れて寝ている。 ●ゼロくんのお母さん 家族を影で支え、一家の経理部長も担当する。心配性。 ●チビくん まだ1年生で補欠だがZチームの有望なルーキー。背番号は23。 ●ハナノくん 探偵に憧れている。鼻が利く。背番号は11。 ●ミミザワくん ハナノ同様探偵狂。耳が良い。背番号は12。 もくじ P.3 …… 第13話 お金は大切の巻 P.37 …… 第14話 ノンキ先生の結婚式の巻 P.71 …… 第15話 伝書カラスの巻 P.105…… 第16話 キミ子の赤ちゃん巻 P.139…… 第17話 夏休み講習会の巻 P.173…… 第18話 Zチーム流家庭教師の巻 P.205…… 第19話 ついてないゼロくんの巻 P.237…… 第20話 ノンキ探偵迷推理の巻 P.269…… 第21話 スパイの巻 P.301…… 第22話 ストーブリーグの巻 P.333…… 第23話 キミ子ちゃんの巻 P.365…… 第24話 野球おじいさんの巻 中巻初出 小学五年生(小学館) 昭和37年4月号〜昭和38年3月号 【著者紹介】 昭和6年8月4日新潟県巻町生まれ。電電公社(現:NTT)に就職するが漫画家への夢を捨てきれず、昭和28年に上京。同年「漫画少年」での掲載からキャリアをスタートさせる。 昭和32年6月まで東京椎名町のアパート「トキワ荘」で暮らし、若い漫画家たちと交流を深め、藤子不二雄氏らとともに“新漫画党”を結成。日本漫画界の発展に貢献した。 代表作は『背番号0』『スポーツマン佐助』『スポーツマン金太郎』『もうれつ先生』『暗闇五段』など多数。 平成4年永眠。

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