〔電子〕国語読解･要約法

本書は、大学受験生に現代文の読解に役立つと高い評価を得た『大学入試　読解と記述のための現代文要約法』（1989年三省堂）を一般向けに改訂した電子書籍版である。ありがちな受験参考書という構成ではなく「一文が正しく読み取れなければ、文章全体もわからず、要約もできない」ので、まず正確な読解ができなければならない。その読解には「文化常識」が必要であり、「日本語の特性」や「日本語の文型」について理解を深めることが要約のポイントである点を具体的な例文から判り易く解説している。日本語を使う全ての人に役立つ本である。 【目次】 一章　読解と要約 　要約の必要性／読解と記述のメカニズム／さまざまな形で要約力が試される／記述式要約の出題パターン 二章　文型を中心とした読解 主語・述語のある文／説明、定義をする文／前提文／並立文／意志文／独立文／読解に注意すべき助詞「の」「も」「と」／否定について…対比構造／つなぎの語句／文型をとらえて構文を理解する／文末の語句を処理する 三章　文章を読みとる　 文章構造と段落／主題文と段落中心文／段落中心文の見つけ方／段落の種類／つなぎ語句と論理思考／段落による論理展開／表現のムード、明暗中立 四章　文章を縮める技術 二重否定は肯定に／疑問文で自問自答／不用語はカットする／強調語句は不用／指示語／　類義文は反復である／例示／引用と話法／慣用句、故事成語／比喩表現／具体的なことばを短くする抽象語／ 五章　要約文を書く技術と実践 文を短く書く技術／すくい読みー抽象と捨象／実践・段落の要約／実践・条件づき要約／実践・筆者の主張／実践・表題をつける